H27-26 尾張屋三平

 尾張屋三平(おわりやさんぺい)こと新井宗秀(あらいむねひで)は、文化12年(1815)、津久根村(現越生町大字津久根)に生まれた。25歳の時、家業を弟に譲り江戸に出た。北辰一刀流の祖千葉周作の道場で剣の腕を磨き、一方、遊侠無頼の徒とも交わり、新門辰五郎と義兄弟の契りを結んだとも伝えられている。
 新吉原の江戸町一丁目(現台東区千束)に「寒菊尾張」の暖簾をあげ、尾張屋三平を名乗った。慶応4年(1868)3月没。
 江戸市中に故郷の黒山三滝を宣伝し、大平山の役行者像建立にも尽力したといわれる。ここの左手丁字路の「三滝入口」碑、越生梅林近くの道標、津久根八幡神社の狛犬、黒岩歩道橋「黒山三滝道」道標も彼の寄進である。
 また、弟の宗直(むねなお)は清々舎角丈(せいせいしゃかくじょう)として知られた俳句の宗匠で、当地を代表する文化人だった。  

026尾張屋三平と黒山三滝
尾張屋三平

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