H27-25 越生五領遺跡

 越辺川(おっぺがわ)の河岸段丘上に位置する越生五領(おごせごりょう)遺跡は、昭和36年(1961)、工場の造成中に偶然見つかり、発掘調査が実施され、縄文時代の竪穴住居跡が2軒発見された。
 昭和56年の第二次発掘調査では、縄文時代の遺物や遺構とともに、越生では初めての平安時代の竪穴建物跡が発見された。5.7メートル四方と大型で、大きな竈が造り付けられていた。この遺構からは、鍛冶作業で生じた、鉄滓、鍛造に用いた鉄鉗(かなばし)、砥石などが発見されており、一般の住居ではなく、鍛冶工房であったと考えられている。また、数千点に及ぶ、煮炊き用の土師器、食器に用いた須恵器、東海地方から移入された灰釉陶器の、破片などが出土した。現在までのところ、古代の越生の姿を、発掘調査によって具体的に知り得た唯一の例である。   

025越生五領遺跡
越生五領遺跡

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