H27-24 上台遺跡

 上台(じょうだい)遺跡は、法恩寺山(ほうおんじやま)と通称されていた上台山の頂上付近を中心に広がる縄文時代の集落遺跡(ムラの跡)である。昭和43年(1968)の第一次発掘調査に始まり、今までに計4回の発掘調査が実施されている。
 縄文土器をはじめ、石鏃(ヤジリ)や石斧(石オノ)等の石器類など、大量の出土品が発掘されている。集落が営まれ始めたのは今から7〜8千年前の縄文時代早期で、最盛は4〜5千年前の縄文時代中期であり、竪穴住居跡が16軒見つかっている。
 縄文人は、まだ本格的な農業を知らず、狩猟、漁撈、採集によって日々の糧を得ていた。越生は、食料となる動植物が豊富な、平野と山地の接点に位置する。見晴らしの良い独立した高台である上台山は、縄文人にとって格好の居住の場であったのである。

014上台遺跡

上台遺跡第3次発掘調査(昭和57年4月)

H27-24 上台

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