H27-12 西和田天王社神輿

 土蔵内に鎮座する天王社の神輿は、西和田の尾崎組と山田組と山田組が維持管理している。岩絵の具による鮮やかな桝組みの極彩色仕上げは、越生神社の神輿(三基・町指定文化財)の漆仕上げよりも古い様式である。全体の赤彩も漆ではなく、顔料のベンガラによる。
 神輿内部には、「嘉永元[判読不能]再興之」「佛師 武伊奈住人」「セハ人 長七」、「羽村 天王宮神輿 野崎源兵衛行年六十三才 同忰榮吉三十四才 造之」などの銘が墨書されている。現在の東京都羽村市の嘉永元年(1848)に再建された天王宮(天王社)の神輿が、何らかの経緯で、当地にもたらされたことがわかる。
 和田村(現西和田)の石井松太郎が記した『亀録萬附覺帳』に、慶応4年(1868)に「天王の蔵」を建立したとの記事がある。  

012西和田天王社神輿
西和田天王社神輿

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