H27-07 龍穏寺山門

 天保13年(1842)、龍穏寺56世道海が再建した。入母屋造、銅瓦葺きで、階下には仏法を守護する四天王が、階上には観音菩薩、八大神将と十六羅漢が祀られ、格天井は花鳥風月で彩られている。大工棟梁は和田村(現越生町西和田)の石井熊蔵ら、彫刻は上州山之神村(現群馬県太田市)の岸亦八である。山号「長昌山」の扁額は、同時期に再建された表門(総門)の「龍穏寺」と同じく、名筆大乗愚禅の墨跡と伝わる。
 天保12年から15年にかけて、龍穏寺の復興を成し遂げた道海は、大本山永平寺貫首に昇山し、弘化元年(1844)に示寂した。
 なお、門の正面に掛かる「安禅不必須山水(あんぜんはかならずしもさんすいをもちいず)」「滅却心頭火自涼(しんとうめっきゃくすればひおのずからすずし)」の揮毫は、当寺に書院を構えていた東宮御所書道御進講、桑原翠邦(1906〜95)による。  

007龍穏寺山門
龍穏寺山門

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