H26-35 熊野神社

 当社は、明応元年(1492)に龍穏寺三世の泰叟妙康が、紀州熊野本宮大社より分霊して寺鎮守としたのが起源とされる。江戸時代は格式が高く村人の参拝は許されなかったが、神仏分離令により村鎮守となり、明治5年(1872)に龍ヶ谷村村社となった。
 現在の社殿は、天保15年(1844)、龍穏寺56世道海沙門よる再建である。入母屋造・銅板葺きで、本殿と拝殿を「石の間」と呼ばれる弊殿が繋ぐ権現造である。
 彫刻は上州新田郡山之神村(現群馬県太田市)の名工岸亦八による。龍穏寺の山門(町指定文化財)と経蔵(県指定文化財)も同人が手掛けた。亦八以降4代が、明治期にかけて各地に作品を遺している。正面蟇股や扉、側面の龍の花頭窓、背面「天の岩戸」、縁下の象鼻等々、随所に彫技が振るわれている。  

035熊野神社社殿
熊野神社

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