H26-30 八幡神社

 当地、大字津久根字若宮に鎮座する八幡(はちまん)神社は平安時代中期の創建と言われ、鎌倉時代の正嘉2年(1258)銘を持つ密教法具の金剛盤(町指定文化財)が伝存している。
 現在の本殿は。天保5年(1834)の再建で、大工は新座郡館村(現志木市)の高野武兵衛を棟梁に、当地生まれの江戸浅草新堀の吉山定右衛門と和田村(現越生町西和田)の石井熊蔵・銀蔵が務めた。
 彫物師は浅草茅町の嶋村源蔵で、嶋村流7代目の源蔵俊矩と推定される。8代目を継いだ源蔵俊表は、氷川神社(川越市)や田無神社(西東京市)の彫刻で知られている。浅草東本願寺前の石川藤吉(信豊)と茂八の名もみえる。「黄石公と張良」、「高砂」、「的慮に乗る劉備玄徳」などで飾られた社殿を、四隅の縁下で力神が支えている。

030八幡神社本殿
001イタヤカエデ

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