H26-09 八幡神社跡

 かつて、ここに鎮座していた八幡(はちまん)神社は、『法恩寺年譜』によると、奈良時代、法恩寺に寺鎮守として勧請されたと伝えられている。明治5年(1872)には今市村村社に列格し、今市村が越生村と改称した同6年、法恩寺末の法蔵寺があった当地に遷された。
 明治42年、八幡神社をはじめとして、大字越生地内に点在していた6社、さらに大字黒岩の八坂神社を高取山麓の琴平神社に合祀、社号を越生神社と改めて社殿を新築した。昭和末年ごろまでは、越生神社のことを「八幡様」と呼ぶ年配者も多かった。
 また、毎年7月に催される「越生まつり」は、今市村と黒岩村の、牛頭天王を祭神とする八坂神社で、江戸時代から続けられてきた祇園祭(天王様)が発展したものである。      

009八幡神社跡
八幡神社跡

地図情報