H26-06 和田横丁

 越辺川を隔てた隣村和田村(現大字西和田)への道が通じていたことから、こう呼ばれてきた。大正から昭和初期の一時期、公衆浴場があったことから、「銭湯横町(せんとよこちょう)」と呼ばれたこともあった。『新編武蔵風土記稿』(文政13年〈1830〉成立)「和田村」の項には、「川幅二十間、平常は僅かに二三間許、冬より春に至ては板橋を架して往来に便す」とある。また、明治2年(1869)の「今市村絵図」にも橋が描かれており、渡河地点だったことが知れる。
 この界隈が、「越生の今市」と呼ばれた江戸時代からの市街地の中心で、明治30年代の最盛期には、絹、織物関係業者など大小の商家が軒を連ね、さながら小都会の趣きを呈していた。現在も残る幕末から明治にかけての建造物が、かつての繁栄を偲ばせている。  

006和田横丁
和田横丁

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