097 柳沢の馬頭尊

柳沢の馬頭尊

昔、この辺りは「不動の森」と呼ばれ、狐に化かされる怖い場所だったという。明覚村・大附村方面(現ときがわ町)とを結ぶ道沿いに石造物が点在する。

大字上谷字柳沢

 左が馬頭観音像で、緻密な緑色岩を石材とし、越生町内で確認されている中では、とりわけ保存状態が良い石仏です。顔が3つで腕が6本の三面六臂で、正面頭上に馬頭冠をいただき、人差し指と薬指を折って合掌する「馬口印」を結んでいます。脇手には、武器や法輪を携えています。右側面の「天保十一庚子歳(1840)四月吉日」、左側面の「入間郡上谷村 セ話人 房野礒五郎」、台座の「願主 房野やよ 仲村まつ 原ゆう 原きせ」の文字も明瞭に読み取れます。

 右の庚申塔は万延元年(1860)に上谷村講中が造立したものです。

柳沢の馬頭尊

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