089 赤坂の馬頭尊

国道140号をはじめ、古来「秩父往還」と呼ばれる道は幾筋もあるが、越生では、麦原口から、戸神、飯盛峠を経て秩父に至る道をこう称してきた
大字麦原字赤坂
赤坂集落の、秩父往還に続く古道沿いに立つ、自然石をそのまま用いた石塔です。左は「奉納百番供養塔 享和三癸亥正月大安日 施主 福田金右門」と刻まれた、西国坂東秩父百観音札所巡拝記念碑です。右の石には「馬頭塔 同暦三亥稔正月吉辰 金右門」とある、1803年1月に、福田金右衛門が建てた2基一対の塔です。
「馬頭冠」を頭にのせた彫像や「馬頭」の文字を彫った馬頭観音は、牛馬供養や道中安全祈願などのために、村境、辻、峠や道の要所に造立されました。庚申塔や地蔵尊と並ぶ、もっとも身近な石造物です。
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