081 全洞院

大字黒山字東
岩松山全洞院は龍ヶ谷の曹洞宗龍穏寺の末寺で、開山は龍穏寺6世喜州玄欣、同寺44世洞嶽石瑞の中興とされています。中世の黒山は、修験山本坊の勢力下にありました。「全東院」「善東院」と書かれた例もあり、もともとは山本坊の本坊、熊野神社の東方に開かれた修験の寺坊であったと推定されます。
明治7年(1874)年、渋沢栄一の命により、当寺に葬られていた渋沢平九郎の骸と、法恩寺に埋骨されていた首が東京谷中の渋沢家墓地に改葬された後、墓石が建立されました。
黒山の人びとは平九郎を「脱走様(だっそ様)」と称え、首から上の病に効く神様として崇敬しました。
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