075 大平山の役行者像

前鬼・後鬼の夫婦の鬼を従え、左右に不動明王と弥勒菩薩が祀ってある。平成18年に損壊されたが立派に再建を果たした。近くには栄円の墓もある。
大字黒山字君久保
黒山三滝の南方、標高530メートルの大平山の頂上近くに鎮座する、高さ1.6メートルの石像です。役行者(役小角)は飛鳥時代の呪術者で、山岳宗教修験道の開祖です。室町時代の応永5年(1398)、栄円は黒山に山本坊を開き、黒山一帯を熊野三山(和歌山県)に見立てて整備し、関東に修験道を広めるための拠点としました。明治維新で修験道が廃されるまで、大先達「越生山本坊」として一円に大きな勢力を有していました。
一群の石像は元治2年(1865)の造立で、黒山の村人たちが総出で運び上げたと伝えられています。

越生郷土かるた「お」の札 「奥武蔵修験の先達山本坊」
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