007 越生絹市場跡

越生絹市場(『埼玉縣寫眞帖』大正11年刊より)
新宿 越生717ほか
かつての越生は、着物の裏地に使う高品質の裏絹(生絹)の産地として知られ、江戸時代から月6回、2と7の日に開かれていた市(二七の市)で、絹が取引される絹の町でした。
明治維新後、製糸・織物業は殖産興業政策として奨励され、越生の絹市も盛況を極めました。明治33年(1900)には、株式会社越生生絹市場が設立され、間口13間、奥行26間のトタン屋根の建物2棟が新築されました。取引の際に証印を押したところから、「証印所」と呼ばれていました。
昭和5年(1930)には、この場所に、越生絹織物同業組合事務所(織物会館)が建てられました。貴重な近代建築遺構でしたが、平成20年に取り壊されました。
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