064 稲荷坂の庚申塔

稲荷坂の庚申塔

稲荷社近くの旧道沿いに立つ庚申塔

大字小杉字太梅

 坂の名前は、旧道と県道の交差点付近に祀られていた稲荷社(平成初年に焼失)に由来します。『新編武蔵風土記稿』(文政13年<1830>完成)に「大泉院の持」と載っているのが、この社のことだと思われます。大泉院は修験(山伏)山本坊の配下で、江戸時代には小杉天神社(現梅園神社)の社務を兼任していました。

 坂の途中に立つ庚申塔の表には「宝暦九己卯歳」、裏には「天保十四癸卯年三月吉日」の紀年銘があります。宝暦9年(1759)造立の塔を天保14年(1843)に移設または再建したのでしょう。

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