053 五大尊

大字黒岩字明王谷
五大尊は五大明王の尊称です。廃寺になった岩渓山長徳寺の境内堂の本尊で、不動・軍荼利・大威徳・金剛夜叉・降三世の五大明王像が祀られています。榧材の割矧造で、平安時代末期の作と推定され、5軀が揃った中世以前の五大明王像としては県内唯一の例として、埼玉県の文化財に指定されています。
境内には、黒岩村出身の江戸日本橋の商人鈴木金兵衛が、弘化3年(1846)に建立を発願した四国西国秩父坂東百八十八札所の札所写(巡拝碑)が立っています。金兵衛は家業の古帳類買入所(古紙回収業)にちなんで古帳庵と号して俳句を嗜みました。五大尊境内の4基をはじめ、全国各地に句碑をのこしています。

越生郷土かるた「さ」の札 「咲き誇るつつじ公園五大尊」
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