思春期からの男女の健康について~プレコンセプションケアってなに?~
プレコンセプションケアってなに?
「プレコンセプションケア」とは、WHO(世界保健機関)では「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義しています。
広い意味では、若いうちから男女ともに将来の妊娠等も意識し、自分の心身の健康管理を行うことを指しており、近年注目されるようになっています。
妊娠・出産には適切な時期があり、また、健康であることも大切です。若いうちから正しい知識を持ち、自分のライフプランに適した健康管理を意識することで、将来の健康を増進するとともに、望む人には妊娠・出産への適切な準備ができるようになります。
プレコンセプションケアの目的
1.若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうこと
2.若い世代の男女が将来、より健康になること
3. 1.の実現によって、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること
プレコン・チェックシート
もっとすてきな自分と未来の家族のために、できることから少しずつ始めましょう。プレコンセプションケアは女性だけでなく男性にも大切です。妊娠は夫婦・パートナー双方に関わるものであり、男性も生活習慣や健康状態を見直すことで、妊娠しやすい体づくりや将来の赤ちゃんの健康につながります。まずはチェック項目を一つずつ実践し、健康維持に取り組みましょう。
プレコン・チェックシート(女性用)(国立成育医療研究センター) (PDFファイル: 489.4KB)
プレコン・チェックシート(男性用)(国立成育医療研究センター) (PDFファイル: 483.9KB)
未来につながる健康づくり
プレコンセプションケアは、妊娠だけに関わるものではありません。若いうちから健康管理を行うことは、将来の妊娠・出産に備えるだけでなく、生涯にわたって心身ともに健康で、質の高い生活を送ることにもつながります。
「若いから大丈夫」と考えるのではなく、「若いうちから健康づくりを始めることが大切」という意識を持ち、できることから取り組んでみましょう。
健康管理のポイント
適正な体重を維持しましょう
適正体重の目安は、BMI(体格指数)18.5以上25未満です。
やせすぎは月経不順や妊娠しにくくなる原因となるほか、低出生体重児のリスクを高めます。一方、肥満は妊娠高血圧症候群や早産などのリスクにつながることがあります。
BMIの計算方法
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
バランスのよい食事を心がけましょう
1日3食を基本に、主食・主菜・副菜をそろえた食事を意識しましょう。
栄養バランスのよい食生活を続けることは、健康な体づくりや将来の妊娠・出産に役立ちます。また、鉄分不足による貧血は妊娠中の早産リスクを高めることがあるため、鉄分を多く含む食品を積極的に取り入れましょう。
十分な睡眠をとりましょう
質のよい睡眠は、ホルモンバランスを整え、心身の疲労回復にも欠かせません。
一般的には1日6~8時間程度の睡眠が目安です。規則正しい生活リズムを心がけましょう。
禁煙を心がけましょう
喫煙はがんや生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、妊娠しにくくなる原因となるほか、妊娠中は早産や低出生体重児などのリスクを高めます。
また、受動喫煙も赤ちゃんや周囲の人の健康に影響を及ぼします。妊娠を考えている方だけでなく、ご家族やパートナーも禁煙に取り組みましょう。
お酒との付き合い方を見直しましょう
妊娠中の飲酒は、流産や早産、胎児性アルコール症候群などのリスクを高めます。妊娠中や授乳中は飲酒を控えましょう。
妊娠を予定していない場合でも、飲み過ぎは生活習慣病など健康への悪影響につながるため、適量を心がけることが大切です。
ストレスをため込まないようにしましょう
過度なストレスは、ホルモンバランスの乱れや月経不順につながることがあります。
十分な休養や適度な運動、趣味など、自分に合った方法でストレスを解消し、心身の健康を保ちましょう。
感染症を予防しましょう
ワクチンで予防できる感染症は、接種について確認しておきましょう。
また、性感染症の中には不妊の原因となるものもあります。クラミジア感染症は卵管の閉塞や癒着を引き起こすことがあるため、性感染症を予防するためにもコンドームを正しく使用することが大切です。
2年に1回は子宮頸がん健診を受けましょう
子宮頸がんは、若い人でもかかりやすい病気です。
20歳を超えたら、2年に1回は健診を受けることをお勧めします。
また、毎月の月経時の経血の量や痛みなど、いつもと違う、気になる症状等があったときは、早めに婦人科・産婦人科を受診しましょう。
自分の体に注意して、早めに対処することは、将来の妊娠も含めた健康管理に非常に大切です。
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