越生の梅 満開 (3月9日更新)

 梅の花が満開になりました。前回も書きましたが越生の梅は、南北朝時代に九州太宰府天満宮から当町の小杉天満宮(現在の梅園神社:越生梅林のすぐ近く、川を挟んだ山側にあり梅林からも見えます)を分祀した際、菅原道真公にちなんで梅を植えたのが起源であると伝えられ、約670年の歴史があります。

 江戸時代には、梅を盛んに栽培するようになり、梅干を江戸に送るようになりました。明治になると観光地としても注目されるようになり、多くの文人墨客が訪れました。中でも歌人で国文学者の佐々木信綱は来遊した際

  入間川高麗川こえて都より

   来しかひありき梅園のさと

ほか二首の歌をのこしています。また自然主義文学の代表作家、田山花袋も幾度か足を運び、紀行文の中で「静かで鷹揚」な印象を記しています。

 昭和15年(1940)に堂山地区の約2ヘクタールの地域が、「埼玉県指定名勝」になり、現在関東三大梅林のうちに数えられています。

越生町の梅はこのように由緒ある歴史を有しています。今年は3年ぶりに通常通りの「越生梅林 梅まつり」を3月19日まで開催しています。ぜひ皆様にはご来園いただき、里山の風景と梅の花をご堪能いただければと思います。

(3月9日更新)

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