梅まつり開催 歴史古く670年の古木も (2月3日更新)

 立春が過ぎました。この冬は梅の開花が早かったものの、その後寒さが厳しくなり、梅の花も足踏みをしています。そのような中でも紅白の梅が咲き始め、その下の福寿草も芽をのぞかせています。梅は厳しい寒さにもめげず凛と咲き、馥郁たる香りを漂わせます。

 私は梅の花が咲くと、新元号「令和」の意義を思い起こします。皆様よくご存じと思いますが、元号の「令和」は万葉集にある、

初春(しょしゅん)(れい)(げつ)にして 気淑(きよく)(かぜ)(やわ)らぎ (うめ)鏡前(きょうぜん)()(ひら)き (らん)(はい)()(こう)(かおら)す」

との文言から引用したものです。

 「令和」と決定した当時の内閣官房長官は「悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄を、しっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたい」と述べています。私はこの談話は、梅の里の越生町にこそ一番合うと思います。そしてこの万葉集の歌は、九州の太宰府で詠まれたものです。

 越生町の梅は、太宰府天満宮から、南北朝時代に当町の小杉天満宮(現在の梅園神社:越生梅林のすぐ近く、川を挟んだ山側にあり梅林からも見えます)を分祀した際、菅原道真公にちなんで梅を植えたのが起源であると伝えられています。梅園神社に残る棟札から、太宰府天満宮と深いつながりがあったことがよくわかります。

 このように越生の梅の歴史は古く、越生梅林は古木が多くあるのが特徴です。一番の古木は「(かい)(せつ)」と命名されており樹齢は約670年で大変貴重なものです。古木は90本もあり、魁雪の他樹齢400年300年250年200年等のものがあります。

 越生町はこの季節、町の多くが梅の花で覆われ、特に夜などはほのかに花の香りが漂います。今年は2月11日(土  祝)から3月19日(日曜)まで「越生梅林 梅まつり」を開催いたします。梅の花のライトアップやイベントも行います。皆さまのご来訪をお待ちしております。

(2月3日更新)

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