令和6年度 越生町地域づくり推進協議会の活動を紹介します
おもてなし大賞とは
「おもてなし大賞」とは町を訪れる観光客等へのおもてなしにつながる事業を行い、その功績が特に顕著であると認められる個人や団体に贈られるものです。
令和7年度の受賞者「大谷地区ふるさとづくり協議会」を紹介します!
平成26年の結成当初より、ハイキングコースの環境整備をはじめとした活動を行ってこられた「大谷地区ふるさとづくり協議会」が受賞されました。長年にわたり花の里おごせ健康づくりウォーキング大会において、越生町を訪れる環境客に対して温かいおもてなし「湯茶接待」を行ってこられました。
大谷地区ふるさとづくり協議会の皆さん
令和6年ウォーキング大会での湯茶接待風景
モデル事業とは
越生町地域づくり推進協議会では、より積極的な展開が見込まれる地域づくり事業に対し、モデル事業の指定を行っています。令和6年度は、上野二、黒岩、龍ヶ谷、本町、麦原の5部会がモデル事業の指定を受けて事業を実施しました。
5部会の活動を紹介します!
【上野二部会】虚空蔵尊さくら公園管理事業
(1)事業概要
さくら公園(約3ヘクタール)の下草刈りを区民の参加により年2回実施しました。また、年間を通して管理グループのボランティア会員(24名)にて公園管理作業(毎月第2水曜午前・荒天の場合翌週)を行っています。通常は園路の草刈り、ベンチの設置、肥料散布、枯れ木の伐採、つつじ・レンギョウ等の剪定を行っています。
今年度のモデル事業は、枯れかかった木4本の伐採を行い、その木をチェンソーやノコギリ、ナタで切断し、大木は下に落ちないように杭を作り止める作業を行い、枝はなるべく小さくノコギリやナタで切断して整える作業を行いました。
〇桜の木の状況(令和6年12月)
種類:161種類 (当初は180種類・平成7年ごろ)
総本数:315本 (当初は300本であったが枯れたため40本程度植え付けを行った)
(2)事業の目的・効果等
定期的な管理をしていることで区民の憩いの場、ハイキングや山登りの出発点として最近では桜の花が咲く時期以外でもたくさん人が訪れています。枯れかかった大木を伐採することにより私たちの不安や心配事がなくなるだけでなく、増加しつつあるハイキングの人たちや山登りの人たちを安心して迎え入れることができるようになりました。

様々な種類の桜が咲いています。
(令和5年1月撮影)

ボランティアによる片付け作業
(3)実施内容
・区民を交えた春の草刈り(6月) 40名
・区民を交えた秋の草刈り(10月) 43名
・管理グループによる定期管理 139名
(4月~12月・8月は除く)
参加人数 延べ222人
(4)実施場所
越生町上野2261付近
虚空像尊さくら公園 園内
【黒岩部会】五大尊つつじ公園整備・管理事業
(1)事業概要
五大尊つつじ公園は、関東屈指のツツジの名所であり、ハイキングコースにもなっていることから、観光客や地元住民の憩いの場として親しまれています。
園内の景観を維持するためには、毎年下草刈りや施肥、防虫剤散布などを行う必要があります。また、近年園内はイノシシ等の害獣により、ツツジへの被害のほか散策路が荒らされ、歩きづらくなっている箇所もある状況であるため、景観維持と園内散策路等の整備を実施しました。
(2)事業の目的・効果等
つつじ公園を訪れる地元住民・観光客に安全に楽しんでもらうため、害獣対策や園内での事故防止、安全確保が必要となっています。そのため、毎年のツツジ手入れのほか、害獣侵入防止対策、遊歩道の安全確保(ゴムマット敷設等)を行うことで、毎年きれいな花が咲き、安心して園内を散策してもらえるようにしました。

イノシシ被害の修復作業の様子

薬剤散布作業の様子
(3)実施内容
・五大尊境内の下草刈り、ツル取り
・ツツジの花柄摘み、剪定、蔓取り
・遊歩道の整備、安全対策(ゴムマット敷設)
・害獣対策(害獣除け忌避剤の設置)
・樹勢回復のための病害虫対策、施肥、防虫剤散布、土壌改善、枯れ木撤去
作業年14回
参加人数:延べ約400人
(4)実施場所
越生町黒岩303
五大尊つつじ公園 園内
【龍ケ谷部会】龍ヶ谷川及び周辺の環境美化事業
(1)事業概要
龍ヶ谷川は清流の素晴らしい一級河川であり、大きな滝が2つ、小さな滝が無数にあります。また、たくさんの巨石、きれいな常滑、豊かな生物・植物等とても自然豊かで、地質的にも貴重なチャート・化石も存在し、龍ヶ谷の貴重な財産となっています。
その龍ヶ谷川は、約3年前に全体の清掃活動を一通り実施してきましたが、その後、2年間経過するとともに雑木・草は繁茂し、また山からの倒木が多発し、その素晴らしい清流は姿を観ることが難しい状態となりました。そこで、広範囲の河川と周辺の美化活動に3年計画で取り組み、清流豊かな自然の景観を蘇らせ、多くの方々に楽しんでいただけるよう事業を実施しています。
(2)事業の目的・効果等
河川周辺環境の整備をすることで、滝・巨石・生物・植物などの自然の景観美を蘇らせます。また、龍ヶ谷地内の3山が越生10名山に選出されたこともあり、ハイカー等が龍谷地内を訪れる道中も楽しんでいただき、また来てもらえるように地域の魅力を向上させます。

法面の草刈り

鳴岩上の雑木伐採
(3)実施内容
・夏休みに子どもたちが安心して川遊びできるように龍ヶ谷集会所前河川の草刈り・雑木刈り(7月21日)
・入組地域内河川の法面、道路法面の草刈り・雑木刈り(11月10日)
・不動橋上下流河川の草刈り、雑木刈り、倒木除去(3月9日)
・鳴岩・ワニ岩及び周辺河川の雑木刈り、倒木除去(3月22日)
参加人数 延べ30人
(4)実施場所
・龍ヶ谷集会所前付近
・入組地域内河川付近
・不動橋上下流河川付近
・鳴岩・ワニ岩及び周辺河川
【本町部会】資源回収事業30周年記念事業
(1)事業概要
本町部会においては、平成6年に資源回収事業を開始してから、30周年を迎えました。その区切りとして、事業内容をまとめ、30周年記念誌を作成することとなりました。
区民の協力を得て、令和6年度までの31年間に743トンの資源を回収し、町の報奨金を含め、1128万円の財源を得て、その財源をもとに区民還元となる活動を行ってきました。
気にしなければゴミとして捨ててしまうものを回収し、ゴミの減量化を進めるとともに、リサイクルすることで環境保全、資源の有効活用につなげてきました。また、自由に使える財源を得て、区民の活動を支えることもできました。
元部会長の深田稔氏が整理・保管していた20数年分にわたる資料もとに、町、保全組合にも資料の照会を行うことでデータを整理し、まとめたものです。

作成した冊子
(2)事業の目的・効果等
資源回収は、区民のコミュニケーションの場となっています。一緒に汗をかくことにより、良好な関係を築くことに資するものとなっているのです。
現在、町では50数団体が、集団資源回収団体として登録し、そのうち20数団体が実際に活動をしています。本町部会での30年間にわたる取り組みが、多くの方々の参考となることを願っております。
(3)実施内容
今回は、第一部として、資源回収事業に絞って冊子を作成し全戸に配布しました。

資源回収の様子

区民還元の様子
【麦原部会】シャガ公園作り及び福寿草園整備事業
(1)事業概要
昨年に続き、2年目のシャガ公園作りと福寿草園の整備を実施しました。シャガの花の咲き終わった時期に、園内の中のツル・シノ等を取る作業を行いましたが、これがなかなか大変でした。
昨年は7,500株を植栽しましたが、今年は5,000株を追加植栽しました。また、新しいエリアを2ヶ所作りました。これで、静かな山の中のすり鉢状の台地に白い花が咲き、景色も華やぐことで、ハイカー達をお迎えしたいと思います。
(2)事業の目的・効果等
麦原地区は、4~5月は越生町でも見ることの少ないシャガ公園、6~7月はあじさい、10~11月はもみじが見頃になります。
年間を通して、多くの方が麦原地区を訪れ、楽しんでいただくとともに、地元にも元気と活気にあふれる地区にしたいと思っています。

シャガの苗採取

シャガの花風景(令和5年)
(3)実施内容
・草刈り年3回×7人 18人
・ボヤ刈整備 2回 13人
・シャガ苗取り 8人
・シャガ植栽 15人
合計 延べ54人
(4)実施場所
【麦原シャガ園】
麦原あじさい街道を上り、住吉神社のT字路を右に曲がった先にあるすり鉢上のカーブ地。
一般事業とは
本協議会では、各地域の実情に合わせて行われる事業を、一般事業として助成を行っています。令和6年度は、19部会が一般事業の助成金を活用した事業を実施しており、津久根部会では本協議会の一般事業助成金と、町の出前講座や自主防災組織防災訓練等補助金を併用して防災対策事業を実施しました。
【津久根部会】防災対策事業
(1)事業概要
大規模災害への区民の備えとして、地域づくり事業で、町の「出前講座(災害に備えて)」の制度を活用した防災対策事業を行いました。
事業当日の早朝に大規模災害が発生したことと仮定して、区民が区内避難所である集会所に「避難参集」として集まり、各組長からは「情報伝達」として各組の災害被害(安否確認)状況の報告を受けました。
出前講座では、町職員による能登半島地震の被害や避難所の状況の映像と説明を受けました。さらに各世帯に配布されている防災マップなどをもとに、災害非常時の行動(マイ・タイムライン)、区内の危険箇所、災害に対する備え等の講話を受講しました。
(2)事業の目的・効果等
日本は地震大国であり、地震以外にも近年の気候変動に伴う大雨洪水・突風・豪雪など、各地で甚大な自然災害が発生しています。こうした災害への備えと区民相互の親睦を図ることを目的として事業を行いました。
本事業を通じて、多くの区民が一堂に会して災害に対する知識や情報を共有できたことなど、有意義な事業となり、区民の防災意識もたかまったことと思われます。
(3)実施内容
日時:令和6年11月24日
参加者数:42名
実施場所:津久根集会所
※災害用簡易トイレセットを配布し、各自使用体験をしていただきました。

避難参集の様子

防災講話の様子