かつて、地蔵堂があったことからこの名がある。子育て地蔵として、夜泣き封じなどに御利益があり、御礼参りには、束ねたままの「丸線香」を上げる習わしがあった。
現在は正法寺に遷されている新旧二体の地蔵尊には、次の銘文がある。
〈台座正面〉 「今市村」
〈像 背〉 「享保十四己酉年九月吉日
入間郡越生郷施主村中」 (※1729年造立)
〈台座正面〉 「子育地蔵尊」
〈台座側面〉 「世 話 人 田島宰作 新井 明
島野辰之助 新井久治郎 土屋東州
川俣平造 島野喜助 根岸善吉」
〈像 背〉 「大正八年十二月建之」 (※1919年造立)
なお、この辻には大黒天も祀られていた。こちらも正法寺に遷り、七福神めぐりの善男善女が参拝している。